ジャンフランコ・フィノはプーリアのターラントで2004年よりワイン造りを始めた生産者です。2004年以前はイタリアの食文化に多大な影響を与えた「神様」ルイジ・ヴェロネッリの片腕として、ヴェロネッリのオリーブオイルガイド作成をコーディネートし、そのテイスティング能力を買われ全国のオリーブオイルの試飲を請け負うなど、オリーブオイルの専門家として活動していました。畑の多くとワイナリーは、プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリアのエリア内でもポテンシャルが高いサヴァに位置し、プリミティーヴォ約9ha、ネグロアマーロ1haの畑を所有します。土壌は石灰岩の多い赤い色の土壌。赤い色は酸化した鉄分に由来します。もちろん化学肥料は一切使いません。万が一病気が発生した場合には自然に負担のかからないものを使用します。若い畑でも樹齢は55年以上、高いものでは100年近いものもあります。樹齢が高い為、何もしなくてもある程度は複雑味が出るが、そこから先のレベルに行くには畑仕事が需要だとジャンフランコは言います。ガンベロ・ロッソ最優秀栽培家とはいえ、別段特別な栽培方法を用いているわけではなく、基本的な栽培を、只々丁寧に行なっているだけです。しかしその丁寧な栽培こそが普通の人には真似の出来ないほど気の行き届いたジャンフランコ・フィノの専売特許。仕立てはこの地の伝統であるアルベレッロを採用。傘のように巻きつけられた葉により、南イタリアの強い日差しから葡萄が保護され、また幹を低く剪定しあまり雨の降らないこの土地でも葡萄全体に水分が行き渡ります。今年から畑を耕すのに馬も使い始めました。こうすることにより土壌が圧縮され過ぎずに、土中の微生物環境も最適に保たれます。畝の感覚は1.4mに固定、全ての畑、全ての樹に対して芽かきを行い、新梢の数を4つに均一化します。新梢に付ける房は2つ。また6~7月には房半分を切り落とすため、最終的には一つの木から約400gしか収穫できません。この徹底した畑仕事により産み出された、驚くほど糖度の高い完熟した葡萄を使うことにより、とてつもなくまろやかで、濃厚な味わいのワインが産み出されるのです。

■醸造特記事項
収穫は朝10時半までに行われ、収穫した葡萄はリーファートラックでワイナリーへ運ばれ、その後トラック内で7時間冷却されます。ワイナリーへ運び込まれた葡萄は選果後、区画毎にステンレスタンクで発酵。ステンレスタンクには発酵温度が高くなり過ぎないように断熱材が巻かれています。
マセラシオンは平均3週間。その後バリックで熟成し、瓶詰め。瓶詰め後ラベルやキャップシールを付けずに半年瓶熟。瓶熟後コルクをチェックし、ホコリを拭き、ラベル貼りをして製品化します。醸造中のSO2使用は3回。発酵と、バリックへの移動時、そして瓶詰め前。総SO2量は50mg/lと、非常に少ない値です。そもそも、畑仕事に最大限の注意をはらい、完璧に健康な葡萄のみ使用しているので、それほど必要ないといいます。

■ワインガイド掲載文抜粋
「ドクター・ワイン」より
ダニエル・チェルニッリ氏(元ガンベロ・ロッソ テイスティング・リーダー)が編集するHP「ドクター・ワイン」にて、弊社看板ワインであり、過去にエスと同じく「イタリア赤ワインTop100」にて1位に輝いたクルニとの比較記事が掲載されております。※クルニは2006-2007ヴィンテージ2年連続1位

Primitivo di Manduria ES 2010…96点
「今日は私の大事な友達により造られている2本のワインを紹介しようと思います。例えば数学の公式を使うなら Marco : Gianfranco = Kurni : Es となります。好きなワインは数あれど、自分の体に染み渡り、ワインに対する愛情がよく伝わってくるのがクルニとエスです。2つのワインは異なりますが、いくつか共通点もあります。2人ともユニークでオリジナルなワインを目指し、勉強熱心であり、明確な目的を持ち、素晴らしい結果を得ています。また畑や醸造所でマニアックとも言えるほど細かい作業を行います。」


SIMONA NATALE ROSATO DOSAGGIO ZERO 2017 <ロゼ・泡>

  • 商品コード031973
  • 【JAN】4582565764871
  • 【希望小売単価】¥ 12,600

SIMONA NATALE ROSATO DOSAGGIO ZERO 2017 <ロゼ・泡>

アルコール度数 Alc:12.0%

¥ 12,600

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シモーナ・ナターレ・ロザート・ドサッジョ・ゼロ

SIMONA NATALE ROSATO DOSAGGIO ZERO 2017

価格¥12,600 (希望小売価格)
生産者名:GIANFRANCO FINO (ジャンフランコ・フィノ)
原産地呼称:I.G.T. SALENTO
品種:ネグロアマーロ100%
醸造:ステンレスタンクにて24時間スキンコンタクト後、ソフトプレスし旧バリックにて発酵、MLF。瓶内2次発酵後36ヶ月熟成しデゴルジュマン。ノン・ドサージュ。

JANコード:4582565764871

生産本数:2500本

シャンパーニュが大好きな妻のためにと、ジャンフランコ・フィノが造った瓶内2次発酵のスプマンテ。「シモーナ・ナターレ」とはジャンフランコ・フィノの妻の名前です。生産本数は750mlと1500ml合わせても3000本程と非常に少なく、ジャンフランコが本当に親しい相手にしか譲らないため、現地イタリアでも殆ど出回っていない超希少品です。

ラズベリーなどの非常にエレガントな果実のアロマや、さわやかなハーブのニュアンス。キレのあるしっかりとした酸と共に、ネグロアマーロらしいしっかりとした果実味が感じられ、味わいのバランスが良く、食前からメインまで楽しめる非常に味わい深いスプマンテです。

アドリア海に面し漁獲量が豊富なプーリア州では、ウニや牡蠣は勿論、魚やムール貝など新鮮な魚介を生で食べる習慣がありますが、このスプマンテも魚介に非常によく合います。このスプマンテを捧げられた本人であるシモーナ・ナターレさんは自身のフェイスブックで、自作の寿司とシモーナ・ナターレのペアリングを紹介しています。