イタリア最高の白ワインの造り手の一人とも称えられるカンテはトリエステの程近く、カルソに位置する生産者です。カンテの一族は1840年頃からこの地でワインを造っており、現在のオーナー、エディ・カンテ自身も、カルソのDOC認定の立役者で、カルソのコンソルツィオ(協会)の初代会長でもありました。
ローマ時代よりカルソのワインは重用されており、この地で造られたワインが薬として各地に広まり皆に親しまれておりました。また、余談ですがプロセッコという言葉もカルソにあるProsek(プロセック)村に由来しているそうです。カルソは地理学用語で使われるカルスト(スロベニア語:クラス、イタリア語:カルソ)の語源となった地域で、その名の通り石灰質が豊富な土壌が特徴で、ボーラと呼ばれる北から吹く地方風と合わさり、この地独特のテロワールを形成しています。
カルソの土地は地面のすぐ下に分厚い岩盤があり、土の少ない非常に痩せた土地のため、樹が大きくなりすぎず、自然と収量も落ちます。
所有する畑はイタリアに9ha、スロヴェニアに6haと、国をまたがって計15ha所有しております。
尚、以前はカルソのコンソルツィオ会長だったカンテですが、DOCの枠組みに縛られずワイン造りを行いたいため、現在ほとんどのワインはIGT、またはVdTとしてリリースしております。


カンテの象徴とも言える地下ワイナリー
カンテが語られる際、必ず登場するのが、カルソの分厚い岩盤をくりぬいた地下15mのセラー。風の循環を良くするため丸いフロアになっております。階層により温度、湿度が違い、バリックは地下3階、大樽は地下2階、ステンレスタンクが地下1階と各層ごとにその役割がわかれております。温度管理機能付きのステンレスタンクでなくても、このセラーのお陰でタンク内を適切な温度で保てます。
カンテのワインは早くとも2年、物によって20年以上も熟成可能と言います。そのため複数のヴィンテージをストックしており、飲み頃になってから出荷する為、生産量は少量ながらも大きなセラーが必要となります。
カンテは物事の本質のみを追求するため、化学肥料等の使用は一切行なっておりませんが、ビオ・ロジック、ディナミの認証には興味がありません。SO2は瓶詰め前に極少量添加するのみです。


SAUVIGNON SELEZIONE 2010 <白>

  • 商品コード031308
  • 【JAN】4589768263934
  • 【希望小売単価】¥ 7,960

SAUVIGNON SELEZIONE 2010 <白>

アルコール度数 Alc:11.5%

¥ 7,960

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ソーヴィニヨン・セレツィオーネ

SAUVIGNON SELEZIONE 2010

価格¥7,960 (希望小売価格)
生産者名:KANTE (カンテ)
原産地呼称:I.G.T.VENEZIA GIULIA
品種:ソーヴィニヨン100%(平均樹齢11年)
収量:40ql/ha
醸造:マセラシオンは行わず旧バリックにて発酵、12ヶ月間熟成。6ヶ月間ステンレスタンクにて安定させ、濾過せず瓶詰め。

JANコード:4589768263934

参考:2009ヴィンテージ評価
ヴィタエ2016年版…最高評価4ヴィティ
ドクターワイン…95点
【生産者より2009ヴィンテージについてのコメント】
2009年は2006年に比べて涼しく、夏の気温も平均より低かったため、完熟した葡萄の中にも青いハーブのニュアンスが感じられます。

参考:2006ヴィンテージ評価
ワイン・アドヴォケイト#199・・・96pt  イタリア辛口白歴代最高得点タイ
【WA掲載文章抜粋】
2006ソーヴィニヨン・リゼルヴァは規格外だ!
言葉では言い表せない程の果実の層、力強いアロマ、
無重力のような柔らかくシルキーな個性。
ミネラリーかつ長い余韻。

光沢感のある綺麗なストローイエロー。トロピカルフルーツやグレープフルーツ等のふくよかな果実香、フレッシュハーブや硬質なミネラルの香り。果実味はふくよかながらも落ち着いており、カルソらしいしっかりとしたミネラルも感じられます。フレッシュかつ綺麗な酸味がアタックから余韻まで長く口中に広がります。