コルテ・サンタルダはヴェネト州の家族経営の生産者で、1986年に、オーナーのマリネッラ・カメラーニが家族が所有していた畑を引き継ぎワイナリーを設立しました。ワイナリーのあるヴァッレ・ディ・メッツァーネ周辺は、6000万年前は海底にあった地域の為、土壌は豊富な石灰質を含み、またアルプスから吹く乾いた北風が畑を健康に保つ為、葡萄栽培に非常に適しております。マリネッラは非常に強い向上心をもつ女性であり、ヴァッレ・ディ・メッツァーネのテロワールを最大限表現した葡萄を作る為、創立当初より様々な試行錯誤を重ねます。まず、広大な土地を持つ大規模生産者しか行わないような精密な土壌の調査をし、15haの畑を13のクリュに分け土壌にあった品種に植え替えを行い、仕立ても徐々にペルゴラからギュヨとコルドンに変更、栽培でもビオ・ディナミを導入、2010年からはデメテールの認証を取得しております。

「この土地を託された私は、心を込めて自然を育み、時が来たら完全な形で地球に返したいと思います。畑での全ての作業は自然のバランスを支えるためであり、人間がアンバランスの原因になりたくはありません。決して簡単ではなく、結果の見えない困難な道ですが、私が選んだこの道を迷わず進んでいきたいと思います。」

「私達の畑は草が高くなるまで生やしています。短く刈り揃えられた草は美を求める人間の単なる好みであり、本当は必要ないと思います。畑に生える草もまた自然の一部であり、色鮮やかでミントやルッコラ、カモミールなど様々な香りが感じられ、これが葡萄に対して悪影響だとは思えません。」
と、マリネッラは語ります。

マリネッラの長年の献身的な栽培が認められ、ガンベロ・ロッソ2009年度版ではIl Viticoltore dell’anno (最優秀栽培家)の栄誉を受賞しております。

また、醸造でもマリネッラは様々な試行錯誤を行ってきました。グラスファイバーのタンクや、様々なサイズのステンレスタンク、桜や栗などの木材を使った樽、さらには卵型やピラミッド型のセメントタンクやアンフォラなど、ありとあらゆる器具を導入し、自分の目指す方向性にあった醸造方法を模索し続けております。唯一、創立当初から一貫していることは「丁寧な畑仕事から生まれた健康な葡萄のみを使い、醸造では余計な手を入れず自然の流れに任せ、葡萄が自己表現する手伝いをするだけ」という彼女のポリシーです。コンサルタントにはヴェネトを中心に多数のワイナリーで活躍するビオ・ディナミ専門の醸造コンサルタント、フェデリコ・ジョットを採用しております。

2014ワインガイド掲載文抜粋
ガンベロ・ロッソ2014
「可能な限りの自然との調和を求め、私なりに精一杯努力しているだけです」とマリネッラは自分の哲学を語ります。ここ20年でこのワイナリーは自然の尊重という面で非常に成長しました。20haの畑はビオ・ディナミで栽培され、セラーでは必要最低限の作業を行い真のヴァルポリチェッラを造っています。ヴァルポリチェッラ・リパッソ・スーペリオーレ・カンピ・マグリは、よくあるリパッソと違い、アマローネのような濃いワインでなく、上品なアロマと綺麗なリズムのある個性的なワインです。

ビベンダ2014
コルテ・サンタルダは1986年にマリネッラ・カメラーニによって創立されました。忘れ去られた農園に力を注ぎ、見事復活させました。畑は標高350m~600mにあり、南向きで傾斜は10~30度、石の多い石灰質土壌になります。自然のバランスを保つため、ビオ・ディナミに則った栽培を選択しました。今年もワインの質が高く、特にアマローネは5グラッポリまであと一歩でした。チェリーを思い起こすような香りと森の下生えやポプリ、タバコの香りが上手く溶け込み、濃厚かつフレッシュで柔らかく、高いポテンシャルが窺えます。

エスプレッソ2014  1つ星生産者
四半世紀もの間ワインメーカーとして活躍しているマリネッラは、ヴァルポリチェッラの中心であるヴァル・ディ・メッツァーネで長い間一番輝いている生産者です。しっかりと抽出を行い、テロワールの特徴の出た個性的なワインをいつも造っている。コンサルタントのフェデリコ・ジョットと共に石灰質土壌の20haの畑をビオで栽培しています。ワインは自然で、複雑でありながら素直な味わいです。

スローワイン
「私にとってワインとは自己表現です」とマリネッラは語ります。確かにそのとおりで、土地に対する深い愛情を感じる、正直な味わいのワインを造っています。マリネッラは1986年にワイン造りを始めてから、長い間試行錯誤を続け、2003年にビオ・ロジック、2010年にはビオ・ディナミの認証を取得しました。ワインにも彼女の性格が現れ、エレガントで分かりやすく、個性的です。

また、ワイン・アドヴォケイトでもその評価は高く、現テイスターであるモニカ・ラーナーは「ヴァルポリチェッラの中でも、最も豪華で、熟成させる価値のあるワインを生み出す主力の造り手」と絶賛しております。


VALPOLICELLA SUPERIORE MITHAS 2018 <赤>

  • 商品コード030441
  • 【JAN】4582565764772
  • 【希望小売単価】¥ 13,600

VALPOLICELLA SUPERIORE MITHAS 2018 <赤>

アルコール度数 Alc:14.5%

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ヴァルポリチェッラ・スーペリオーレ ミータス

VALPOLICELLA SUPERIORE MITHAS 2018

価格¥13,600 (希望小売価格)
生産者名:CORTE SANT'ALDA (コルテ・サンタルダ)
原産地呼称:D.O.C. VALPOLICELLA SUPERIORE
品種:コルヴィーナ、コルヴィノーネ合わせて80% ロンディネッラ20%
醸造:11月まで収穫を待ち、糖度の高い葡萄を収穫。40hlの木製発酵槽にて野生酵母のみを使い発酵、15日間マセラシオン。バリックやトノー、10HL樽を併用し48ヶ月熟成。

良年のみ生産のクリュ・ヴァルポリチェッラであり、コルテ・サンタルダが持つ畑の中でも高いポテンシャルを持つ「Macie」の区画から、ヴェンデミア・タルディーヴァ(遅摘み)の状態で収穫された葡萄より造られる特別キュヴェです。

一般的なヴァルポリチェッラ・スーペリオーレは陰干しした葡萄を使用しますが、コルテ・サンタルダではヴェンデミア・タルディーヴァ(遅摘み)した葡萄を使用します。遅摘みは雨による希釈等のリスクがありますが、樹に付いている間は常に成長し続け、糖度の上昇と共に酸等の成分も変化する為、水分量の減少により糖度だけが上がる陰干しよりもバランスが良く複雑味のある味わいとなります。

JANコード:4582565764772

参考評価
ワイン・アドヴォケイト…93点/アントニオ・ガッローニ 91点/モニカ・ラーナー(共に2006ヴィンテージ)
ガンベロ・ロッソ…トレビッキエーリ(2004)


濃厚な黒色果実香に、スミレや甘草、バニラ、革、鉛など非常に複雑な香り。口中でも膨よかな果実香が繰り返し、まろやかな酸や澄んだミネラル感とともにバランスよく広がります。ストラクチャーが非常に滑らかで、濃厚なだけでなく調和のとれた飲み心地の良い味わいです。