オドゥール・コカールはモレ・サン・ドニを代表するグラン・クリュ「クロ・ド・ラ・ロッシュ」の真向かいにドメーヌを構える生産者です。現地ブルゴーニュでも評判の高い生産者でありながら、フランス国外はもとよりフランス国内でも探し出す事が難しく、ブルゴーニュ愛好家の間では探し求める価値のある優良生産者と言われております。

何故このドメーヌがそれほど入手困難なのかと申しますと、単に生産量が少ない事と、すでに常連顧客への割当が毎年決まっている為に、一般の目につく市場に流通する量が限られフランス国内外共に欲しくても何処に売っているのか・・・という状況がその所以と思われます。

ワイン・ガイドへの露出は少ないものの掲載されれば評価も高く、オドゥール・コカールのフラッグ・シップとも言える「モレ・サン・ドニ 1erクリュクロ・ラ・リオット2007」は信頼のフランスワイン・ガイド「ギド・アシェット2010年版」よりミシェル・マニャンやニコラ・ポテルの「クロ・ド・ラ・ロッシュ」、アルローやシャルロパンの「クロ・サン・ドニ」等、並みいるグラン・クリュに匹敵する1ツ星のワインとして掲載されております。

これだけ評判が高く、更に冒頭でご紹介した様にクロ・ド・ラ・ロッシュの目の前にあるドメーヌであるにも関わらず『なぜ今まで日本に紹介されていなかったのか』という考えが出てきますが、理由として冒頭でも記載した通り流通量の少なさと毎ヴィンテージ売り先が決まっている事が挙げられます。


オドゥール・コカールのワイン造りに特別な物はありません。セバスチャン・オドゥール氏は積極的に海外に売り出すビジネスマンでもなければ、醸造テクニックでワインの味を造る科学者でもありません。特別な事は行わず、ステンレス・タンクで醗酵を行い熟成も各ワインに合わせ行い、瓶詰を行うというシンプルなもの。とは言え、熟成樽はブルゴーニュの一流生産者御用達の「フランソワ・フレール」や「ルソー」社製。彼にとってのワイン造りは「畑仕事が全て」であり醸造がシンプルなだけにワインの味わいには誤魔化しが利きません。


MOREY SAINT DENIS 1ER CRU CLOS LA RIOTTE 2021 <赤>

  • 商品コード013004
  • 【JAN】4582672777931
  • 【希望小売単価】¥ 25,600

MOREY SAINT DENIS 1ER CRU CLOS LA RIOTTE 2021 <赤>

アルコール度数 ALC:13.5%

¥ 25,600

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モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ クロ・ラ・リオット  

MOREY SAINT DENIS 1ER CRU CLOS LA RIOTTE 2021

価格¥25,600(希望小売価格)
生産者名:DOMAINE ODOUL COQUARD (ドメーヌ・オドゥール・コカール)
原産地呼称:A.O.C MOREY SAINT DENIS 1er Cru
品種:ピノ・ノワール100%
醸造:全て除梗を行い、ステンレスタンクにて発酵。フレンチオーク樽(228l)にてMLF後、同オーク樽にて15~18ヶ月熟成(新樽率50%)

JANコード:4582672777931

過去評価
ワイン・スペクテーター…94点(2014) 93点(2012) 90点(2006)

*フラッグシップ 「クロ・ラ・リオット」 
ラ・リオットはクロ・ド・ラ・ロシュを構成するリューディ、レ・シャビオの直下にある素晴らしいロケーション。モレ・サン・ドニ村の一級の中でも評価の高い畑です。

クロ・ド・ラ・ロシュに連なる斜面の上部にあるクロ・ラ・リオットは、その名の通りクロ(=石垣)に囲まれており、モレ・サン・ドニ村の行政が単独所有しております。そしてオドゥール・コカールはメタヤージュ(折半小作契約)でこの畑を管理しております。その為「ラ・リオット」は複数の生産者よりリリースされておりますが「クロ・ラ・リオット」が飲めるのは現在オドゥール・コカールのみとなります。ちなみにモレ・サン・ドニ村に納めるワインは村の行事で使用されるそうです。

<参考評価>
前記した様にギド・アシェット2010年版からは2007ヴィンテージがミシェル・マニャンやニコラ・ポテルの「クロ・ド・ラロッシュ」アルローやシャルロパンの「クロ・サン・ドニ」等並みいるグラン・クリュに匹敵する1ツ星のワインとして掲載されております。

赤や黒い果実の香りが主に感じられ、香り、味わい共に良くまとまっています。ミネラルもしっかりと感じられ、タンニンも柔らかく溶け込んでいます。