シャンパーニュ地方でも特に優れたシャルドネを生み出す銘醸地、コート・デ・ブランのオジェ村に位置する家族経営のワイナリーです。シャピュイ家はフランス革命の時代から既にオジェでワイン造りを行い、地元の市長も務めるなど、この地と関わりの深い一族です。「最高級のシャンパーニュをお手頃な価格で」の経営理念の元、1952年より当時の当主セルジュによりシャンパーニュの生産がはじめられ、現在は息子のセルジュが後を継ぎ経営を行なっております。
畑情報
シャピュイが畑を持つオジェ村が位置するコート・デ・ブラン地区はシャンパーニュの中でも特に優れた石灰質土壌で、地表のすぐ下に石灰質が広がります。この石灰質の豊富なミネラル分により、複雑な味わいのシャルドネが生み出されます。また、オジェ村の他、ヴァレ・ド・ラ・マルヌにあるモンテロンと、コート・ド・セザンヌにも畑を所有します。古いもので樹齢は50~60年。畑を耕すのはトラクターと馬を併用し行います。こうすることにより土壌が圧縮されずに、土中の微生物環境も最適に保たれます。
醸造特記事項
圧搾後、果汁を3漕に分けます。シャピュイのシャンパーニュで使用するのは2050ℓのテット・ド・キュヴェのみ。プルミエ・タイユはネゴシアンへ、残りの果汁はマールとして使用する業者に売却します。シャルドネの酸度や、フィネスを保つため、マロラクティック発酵は行いません。畑ごと、葡萄品種ごとに、別々のタンクで一次発酵させます。リキュール・デクスペディションはシャルドネをベースとしたリキュールを使用しています。
【各評価一覧】
ギド・アシェット2012年度版掲載
【掲載文章抜粋】
コート・デ・ブランの中心、オジェにあるこのワイナリーは1950年代からシャンパーニュをリリースしています。主にシャルドネを栽培し、ブラン・ド・ブランやミレジムはシャルドネのみで造られている。干し草やトーストのニュアンスが感じられ、口中ではフレッシュ。活き活きと真っ直ぐな味わいで心地よい。
※また、2009年度版では1つ星にて掲載されております
MUNDUS VINI 2011 … 金賞獲得
ワイン・スペクテーター2006,2010 Web Only … 90pt
【ワイン・スペクテーター掲載文章抜粋】
リンゴやブリオッシュ、ミネラルの風味が長いフィニッシュまで持続する。非常に繊細かつ絶妙なバランス。また、ワイン・スペクテーターのテイスター、ブルース・アンデルソンは2006年末のシャンパーニュ特集のコラムでシャピュイのブラン・ド・ブランを取り上げ、「ノン・ヴィンテージのブラン・ド・ブランで私の一番のお気に入り」と言及しております。