南ローヌのジゴンダスに位置するドメーヌ・デ・フロレ。石灰岩の鋭い峰が連なるダンテル・ド・モンミライユの麓、自然豊かな環境に葡萄畑を構えています。
約25年間にわたり、世界的なサステナビリティ専門コンサルティング会社ERMで環境問題に取り組んできた現オーナーのジェローム・ラスル氏。企業の環境対策を支援してきた経験を生かし、現在は葡萄栽培を通じて、生物多様性の保全や水資源の管理など、自然環境との共生を目指したワイン造りを実践しています。
葡萄畑は、標高500mに達する斜面に広がります。石灰岩の岩壁に囲まれた北東向きの畑は、南仏の豊かな日照を受けながらも、乾燥する時期には自然な涼しさが保たれます。粘土石灰質を主体とする土壌と、標高や地形がもたらす気候条件が、この地ならではのテロワールを形づくっています。
2023年には有機認証を取得し、ビオディナミ農法に取り組んでいます。また、葡萄畑にはこれまでに約500本の樹木を植樹。土壌の保水力を高め、斜面での土壌侵食を抑えるとともに、葡萄樹を取り巻く生態系の豊かさにも目を向けています。さらに、植物を利用した栽培管理や水資源の有効活用にも取り組み、自然環境と調和した葡萄栽培を追求しています。
醸造では野生酵母を使用し、自然の働きを生かしながらも、ワインの品質と安定性を重視。造り手は、素材をただ自然に任せるのではなく、料理人が素材に手を加えるように、醸造家も適切に働きかけることが重要だと考えています。
環境コンサルタントとしての経験を生かし、葡萄畑の生態系や土壌環境にも目を向けながら、テロワールを尊重したワイン造りに取り組むドメーヌです。