現オーナーのザンドッティ伯爵の先祖がリンチェイ・アカデミーを設立した事でも知られる、名門チェージ家より1734年に購入した由緒ある土地に設立されたローマのワイナリーです。ザンドッティ伯爵の大叔父ペンティーニ枢機卿が当時、猟場として使われていた土地を葡萄畑として興し、フランス、スペイン、ギリシャより選りすぐった葡萄の苗を輸入し現在の畑の基礎を築きました。また、この土地はかつてサン・パウロ教会が所有しており、敷地内には15世紀に建てられた修道院が残っていた為、その修道院の水槽を醸造所として使えるように修復し地下に洞窟を掘ってセラーを造りました。ペンティーニ枢機卿はスウェーデンとロシアにてヴァチカンの大使を務めていたことから、その昔はヴァチカン向けにワインが造られていました。

ザンドッティの畑
所有する畑の総面積は35ha。標高240~280m。土壌は火山性土壌です。葡萄畑はGajaと同じく斜面に対して縦列に葡萄を仕立てております。作業は横列に仕立てる方が格段に楽ですが縦列に仕立てる事により、日当たりがよくなるとの事です。ソーヴィニヨンは、ザンドッティ家が畑を購入した18世紀頃からこの地にあったクローンを栽培しており、他にもラツィオでソーヴィニヨンを栽培している生産者はいますが、そのすべてが他の土地から苗木を購入したもので、この伝統的なクローンを栽培しているのはザンドッティのみです。また、マルヴァジアに関しても元々この地にあったクローンで、他の生産者とは違うものだそうです。

スローワイン2012年版より
掲載文章抜粋

生産者情報
ザンドッティ伯爵の先祖のペンティーニ枢機卿が1784年に、ローマのサン・パオロ教会が所有していたテニメント・サン・パオロを相続した時からこのワイナリーの歴史が始まった。ワイナリー創立者のエンリコ・マッシモ・ザンドッティとオーロラ・ザンドッティ夫妻の息子のレオーネ・マッシモは、15年前に会社を引き継ぎ、醸造家のマルコと協力し運営している。

畑情報
生産量よりも品質が優先されるので畑で収量を抑えるようにしている。生物学的に葡萄が健康になるよう栽培を行っている。醸造所はローマ帝国時代に造られた修道院の水槽を改築して造られ、古い歴史と最新の設備が共存している。


LA PETROSA 2017 <赤>

  • 商品コード005930
  • 【JAN】4582565764208
  • 【希望小売単価】¥ 3,600

LA PETROSA 2017 <赤>

アルコール度数 Alc:14.5%

¥ 3,600

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ラ・ペトローザ

LA PETROSA 2017

価格¥3,600 (希望小売価格)
生産者名:CANTINE CONTE ZANDOTTI (カンティーネ・コンテ・ザンドッティ)
原産地呼称: I.G.T. ROSSO DEL LAZIO
品種:サンジョヴェーゼ・グロッソ45%、カベルネ・ソーヴィニョン45%、オットネーゼ・ネロ10%
斜面の向き:南
仕立て:コルドン・スペロナート
栽植密度:4500株/ha

ペトローザはサンジョヴェーゼ・グロッソとカベルネ・ソーヴィニヨンの2種類の品種のほか、DNA鑑定を行っても、そのルーツ等が不明な「オットネーゼ・ネロ種」を毎年少量ブレンドしております。この「オットネーゼ・ネロ種」で検索を行っても、見つかるのはこのペトローザのみです。

ザンドッティ氏曰く『栽培が難しく、過去に最高でも20%までしかブレンドしていませんがわずかでもブレンドする事で味わいに、より立体感をもたらす品種です。』とオットネーゼ・ネロ種を解説しております。

≪醸造≫
5~6日間のマセラシオン・カルボニック、色素を抽出する為、ピジャージュを行いソフトプレスの後ゆっくり醗酵を行います。醗酵が終わるまでには15~20日間かかります。700lのスラヴォニアンオーク樽(4~5年落ち)にて24ヶ月間熟成、瓶詰めにフィルタリングは行わず瓶熟は2~3ヶ月間。

JANコード:4582565764208

≪参考評価≫
2001ヴィンテージはイタリア・ソムリエ協会発行「ドゥエミラヴィーニ」にて最高評価5グラッポリを獲得!

濃いルビー色、カシスやブラック・チェリーの香りにハーブやサンジョヴェーゼ・グロッソらしい革系のニュアンスが感じられます。柔らかく滑らかなタンニンは独特のビター感があり滑らかな酸とともにバランスよく広がります。