
モンテリー村に拠点を置き2008が初ヴィンテージとなる新しいドメーヌ「フローラン・ガローデ」。父はモンテリーの組合長を務め、コント・ラフォンの醸造長を務めた事でも知られるポール・ガローデ。そして祖父はコント・ラフォンの小作人だった事でも知られるジョルジュ・ガローデです。ドメーヌの前で撮影したフローラン・ガローデ氏。看板はまだ祖父の名前のままでした。フローランはブルゴーニュの醸造学校卒業後、ポムロールやラングドックで醸造を経験し、その後祖父ジョルジュ・ガローデの醸造所と畑を引き継ぎ、各アペラシオン、各クリマの特性に忠実なワイン造りを行っております。新しい生産者とは言え、ジョルジュから受け継いだ畑は高い栽培密度で手入れの行き届いた古樹。かつてはコント・ラフォンのワインに使われていたムルソーをはじめとし、その恵まれた環境を1年目から余すことなく見事に発揮しております。またフローランはドメーヌの個性に染めたワインではなく、純粋に各畑の個性を解り易く味わってもらえる、ピュリニーはピュリニーらしく、ムルソーはムルソーらしいワイン造りを目指しております。フローランは自然や歴史が好きで良い意味で素朴な若者。「自分の名前をもっと有名に」とか「もっとたくさんワインを売って儲けたい」という気持ちが前に出る事もなく、ただただテロワールの表現にこだわります。「ヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)」を表記できる樹齢でありながらも、敢えてエチケットには記載せずアペラシオンの名前だけを記載する所にも、各畑の純粋な個性を表現したい意志が伝わってきます。